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コンプレックス。 

2月24日

管理人からもらった「宇宙戦艦ヤマト」のDVDをかけながら仕事している。

懐かしい。

しかし、いやな気持ちにもなる。

なぜなら、この辺りのアニメの絵から受けた影響が、現在の私の絵柄の根っこにあることが如実にわかってしまうからだ。

デビューした当時から「絵が古い」といわれ、コンプレックスだった。

私がデビューした当時、80年代はいまの萌絵に繋がるいわゆる「アニメ絵」が流行し始めた時期で、私の世代はマンガの絵柄の主流が劇画調からアニメ調へととって変わられていった最初の世代にあたる。

劇画は、「北斗の拳」に代表される“真面目(シリアス)なギャグマンガ”としてしか存在を許されず、そこにしか生き残る道がなかった。

それゆえに、私の代表作「筋肉番長」は、描いている本人はいたって真剣なのにもかかわらず、ジャンル的にはギャグマンガに分類されている。

なんでそんなことになってしまったかというと、やはり最初に真似して描いていた絵柄がよくなかったのだろう。
「三つ子の魂百まで」というが、若い時に受けた影響は実に恐ろしい。

「巨人の星」(アニメの方)の、ゴリッゴリの荒木伸吾作画による大リーグボール一号を打つ花形満。
そして「ヤマト」のゴリッゴリの白土武作画のドメル将軍。

20090225033311

この…何か6Bくらいの極太極黒の鉛筆で鼻の先からゴリッゴリッと描き進めていったような…なんというか特殊なデッサンが好きで、小学生のころ、コレを真似して描いていたおかげで、今でも、どんなに疲れ果てているときでもこの絵なら描ける。
というか、疲れてくるとこの絵に戻ってしまう。
私は描く線が太いこともコンプレックスだったため、今使っているペン先はゼブラ社の丸ペンだけなのだが…どんなに頑張って細い線で今風の絵を描こうとしても、気を抜くと線が太くなってしまう。
疲れれば疲れてくるほど、必死に隠している地の部分がでてきてしまう。
絵が「ドメル化」してしまう…。

確かにこの絵は、「マンガの絵には正確なデッサンよりも大切な何かがある」という一つの真理を教えてくれてはいる。
しかし、マンガ界はその日その時の流行を追いかけている浮き草稼業でもあるので、ある程度新しそうな(新鮮な)絵が描けないと食いっぱぐれてしまう。
そういう意味では、私はドメル将軍にずっと足を引っ張られ続けているといっても過言ではない。

しかしいまさら、「らき☆すた」や「みなみけ」みたいな絵に私がなれるものか!

萌絵は全部同じに見える。
覚えられないし、違いがわからない。
「なのはストライカー」とか新作アニメの絵が新しいアニメのものに見えない。

昔、お袋から「マジンガーZもガイキングもライディーンも、全部同じに見える」といわれて、へっ、歳は取りたくねぇもんだなとバカにしていたものだが…いま私はそんな“なりたくなかった”“違いのわからない”オジサンに、思いっっきりなってしまっている…!!

これは新しいものを、常に生み出し続けていかねばならない職業の人間として致命的なんじゃないだろうか?


…と、去年までは、本当に激しく悩んでいた。

だが、もう悩むのは止めた。

悩む必要もない。
なぜなら、いま「ドメル絵」を描ける人間は希少だからだ。

「ドメル絵」には絵力がある。
それを自分は描ける。
これは自分自身の武器なんだから、わざわざ進んで捨てる必要はない。
…と、最近では多少前向きに考えることができるようになってきた。

ただ、それをそのまんま書き写しているだけじゃあダメ。

ちゃんと自分自身の絵に昇華できていないといけない。
自分にしか描けない絵にする。
「自分の絵を描く」ってのは、簡単なようで実はけっこう難しい…しかし、それができるかどうかに、私の今後の作家生命がかかっているともいえる。

それにしても、「ヤマト」の絵って…悪くはないけれど、いま見るとホント泥臭いよなぁ…。  
2009/02/25 03:33|独り言TB:0CM:1
コメント
タイガープロ
仕事したことあるぞ。
監督 #-|2009/02/25(水) 09:24 [ 編集 ]
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加藤 礼次朗

Author:加藤 礼次朗
1966年3月8日生まれ。
職業:漫画家。

1986年描き下ろし単行本
『まんが音楽家ストーリー ベートーベン』でデビュー。

映像界では、イラストや友情エキストラ(出演)、2007年にはオペラ「魔笛」の衣装デザインを手がけるなど漫画界以外でも幅広い活動をしている。

 

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