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実は傑作?「ウルトラマンA」(1 

8月3日

現在、東京MXテレビで「ウルトラマンA(エース)」が毎週日曜日の夕方に再放送中である。

メインのテレビ局ではアニメ、特撮の再放送枠は全滅してしまったに等しい状態だが、UHF局では懐かしの子供番組を毎日バリバリ再放送してくれているので個人的にちょっと嬉しい。

というか私にとっては、その“再放送”という雰囲気自体がすでに懐かしい。

思えば「ヤマト」も「ガンダム」も、「あしたのジョー」だって再放送で人気に火が点き「Part.2」が作られたんだから。
もっと評価されてしかるべき作品が本放送されただけでもうオンエアされない…再評価される機会を与えられないというのはいかにも勿体無い。

いやもちろん、本放送が終わったらすぐソフト化→だからファンの人はソフト買うかレンタルで借りるかCS放送に加入してお金払って見てね→という流れが、現在商売として確立しているのはアタマではわかっちゃいるけれど…私はレンタルビデオも面倒くさくてほとんど借りないし、CSにも加入していないんで…。

あそうそう、「ウルトラマンA」のことを書こうと思ってたんだっけ。

先月中旬、オペラ歌手・高野二郎(たかの じろう)氏とミュージシャン・福田裕彦(ふくだ やすひこ)氏が結成した特撮ソングユニット「ジュランジュラン」のライブへ行ってきた。
そのライブに、UMA研究家・天野(あまの)ミチヒロ氏の招待で、女優の星光子(ほし みつこ)さんが娘さんと一緒にいらっしゃっていたのだ。

星光子さん…といえば「ウルトラマンA」のヒロイン“南夕子(みなみ ゆうこ)”…というか“ウルトラマンA”そのものだ。

そして、“南夕子”は…(色々なオトナの事情で)番組途中で姿を消した悲劇のヒロインでもある。

その話は後で書くが、その…南夕子ご本人が聴いている目の前で「ウルトラマンA」の主題歌を歌った高野さんは…後で聞いた話「NHKニューイヤーオペラコンサートに出演した時よりも緊張した」そうだ。
さもありなん。

現在50代の第1次ウルトラブーム世代の福田氏と違い、高野さんも私も「帰ってきたウルトラマン」に始まるウルトラ第2世代の男の子。
「ウルトラマンA」はまさに直球ど真ん中…人生の中で本放送を体験することのできた最初のウルトラマンの一人なのだから。

余談だが、高野さんのマイフェイバリット特撮ヒーローは「ウルトラマンレオ」と「快傑ズバット」らしい。

高野さんは、レオの変身アイテムである指輪“レオリング”のレプリカも所持していて、ここぞという大一番の時には必ず“レオリング”をはめて舞台に上がるという。
もちろん件の“NHKニューイヤーオペラコンサート”の時にも着用していた。
高野さんにとって“レオリング”は、洒落でも冗談でもなく精神の均衡を平静に保ってくれる大切な“御守り”なのだ。

さらに余談になるが、2005年に実相寺監督演出で上演されたオペラ「魔笛」で…高野さんが主役タミーノを演じられた時、新国立劇場舞台裏の控え室(高野さんの個室)に等身大のウルトラセブンのレプリカヘッドが鎮座していたことも、私は忘れることができない。

その行為は、「特撮などガキの見るもの」と馬鹿にしている人間からしてみれば「狂っている」ようにしか見えないだろう。
だが、特撮という虚構の極みにそこまで想いを寄せることができるなんて、素晴らしいことじゃないか!
役者として(もちろん歌手としても)最高の人だ、と「セブン」の最終回を見る度に泣いてしまう私は心底感動した。
本気で。

さて、ここまで読まれて「セブン」や「レオ」が好きという話は出てくるのになかなか「A」の話にならないじゃないか、とお気づきになられた方もいるだろう。

そうなのだ…。

実は、長い長いウルトラシリーズの中にあって「ウルトラマンA」はとても立場が微妙…作品的に…いや、その存在そのものも。

「A」の前作「帰ってきたウルトラマン」の中で最高視聴率を上げたエピソードが、ウルトラマンとウルトラセブンがゲスト出演する話だったことから、「A」では最初からA以前に登場していたウルトラマン達が総登場することが決定した。
この時“ウルトラ兄弟”という設定が作られたのだが、Aはその末っ子…5番目の兄弟ということになった。

“五男”…新ヒーローなのにもかかわらずこの設定上の影の薄さがまず微妙…というか、ウルトラマンAを待っているその後の運命を暗示していた…とも、いまとなっては言える。

「A」が製作された1972年は、「仮面ライダー」から火が点いた変身特撮ヒーローブームの真っ只中にあり、週14~15本もの変身ヒーローがテレビ画面を賑わせていた。
それは特撮マニアにとっては黄金時代だったともいえるが、一方では飽和状態…特撮ヒーローのインフレを引き起こしてしまった。

つまり、あまりにも似たような番組ばっかりが増えすぎてしまったために…視聴者である子供も親も、飽きてしまったのだ。

そんな情勢をモロにひっかぶってしまったために…「A」は、「ウルトラマン」というビッグタイトルだったにもかかわらず、期待を寄せていたスポンサーやキー局の思惑に反して視聴率が延び悩み、放送中に度々番組内容の路線変更を余儀なくされた。

その迷走の最たるものが、レギュラー出演だった星光子さんの降板…ヒロイン南夕子の存在の突然の“消去”だったのである。

はっきり言って「A」は、特撮マニア…特にウルトラマンマニアの間では評判が芳しくない。

その嫌われ方は…もはや「忌み子」と言ってもいいくらいに。

昭和ウルトラシリーズ愛にかけては誰にも負けないと豪語する、かの河崎実(かわさき みのる)監督ですらが「A」の話をする時には、その足の短さを取り上げて爆笑のタネにする。

確かにAの足は短い。
登場する怪獣(劇中では超獣と呼ばれる)のデザインも、天才・成田亨(なりた とおる)先生の創造した怪獣たちに比べたらまるで子供の落書きのようにケバケバしくてセンスがない。

ストーリーにも「セブン」のような一貫性がなく、主人公・北斗星司(ほくと せいじ)の性格がエピソードによってコロコロ変わる。
大体、北斗と南…男女合体で変身した後のAの声が、なぜ「ルパン三世」の銭形警部や、チャールトン・ヘストンの吹き替え声優の納谷悟朗(なや ごろう)なのか?
兄貴のマンがあんな甲高い声なのに…ウルトラ兄弟の末っ子にしてはあまりにも声質が野太すぎる。

おかしいトコロだらけ。
ツッコミを入れ始めたらキリがない…それが「A」という作品なのである。

しかし、だ。

「ウルトラマンA」は、本当にそんなヒドイ作品だったのか?

結果だけで判断してはいけない…と私は言いたい。

「A」には…少なくともそのコンセプト(企画主旨)には、「新しいウルトラマン」を生み出そうとする野心と情熱が満ち溢れていた。

それは「A」のメインライターを務めていた脚本家・市川森一(いちかわ しんいち)氏の若さゆえの情熱の空回りだったのかもしれないのだが…。

という話を、管理人に話したところ、面白いから是非とも書いてくれと言われたのでこうして書いている訳ですが…。

前置きが長くなったが、そんな訳でこの話は次回も続きます。

(続く)  
2009/08/03 06:33|特撮魂TB:0CM:0
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加藤 礼次朗

Author:加藤 礼次朗
1966年3月8日生まれ。
職業:漫画家。

1986年描き下ろし単行本
『まんが音楽家ストーリー ベートーベン』でデビュー。

映像界では、イラストや友情エキストラ(出演)、2007年にはオペラ「魔笛」の衣装デザインを手がけるなど漫画界以外でも幅広い活動をしている。

 

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