総番長日記

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その時歴史が動いた 

もしも・決断の瞬間編
 

その時歴史が動いた 

源平争乱・元寇編
 

辻村ジュサブロー展。 

6月17日

今月は6月だというのに始めの頃はコートが必要な日があったり、そうかと思えば急に夏日になったりして…

寒暖の差に弱い私にとっては大変過酷な日が続きました。

案の定、風邪をひいて寝込んでしまったりしたのですが

目黒雅叙園(めぐろがじょえん)の百段階段(ひゃくだんかいだん)で『辻村寿三郎(つじむら じゅさぶろう)展』が開催されていたので、これだけは見逃すまいと病身を引きずって行ってまいりました。

5日の日曜日が最終だったのですが行ったのは最終日前日、ギリギリの4日土曜日でした。



いや、それにしても

写真では見たことがあったのですが、実は私、本物の目黒雅叙園って今回が初めてで



なんというか…「戦前の大富豪が建てた悪趣味なまでの装飾が特徴の現在結婚式場」とか「『千と千尋の神隠し』に出てくる湯ばーばの銭湯のモデル」くらいの非常に雑な認識しかなかったんですが

百聞は一見に如かずと申しますか…実際に本物を見てみると、全然違うわけですよ。

迫力とか。

でもやっぱり、何かが少し「狂って」いるというか…そこが大変素晴らしかったのですが…

え~と…例えば

ジュサブロー展の会場である百段階段には、雅叙園正面ロビー横にあるエレベーターで行くのですが

そのエレベーターのドアが漆(うるし)塗り。

そこに螺鈿(らでん、という貝殻細工)工芸で唐獅子が描かれている…という

エレベーターというよりもなんか高級な重箱みたいで…。

「重箱に乗る」ってあんまりしない経験じゃないですか…

というか重箱は乗り物じゃないし。

そんな経験生まれて初めてだったので(そりゃあそうだ)興奮して思わず写真撮り忘れてしまい…

ウ~ン、今度行ったら絶対撮ってこよう。

有名な百段階段も、写真で見るのと実際にその場に立って見るのとでは、これがまた床板の一枚からして全然印象が違っていて。

そのディテール…私も絵の細部を描き込むのが好きな人なんで、それだけでもまぁ一日中いても飽きないというか。

撮影NGだったので百段階段の写真もありませんが(しかも普段は未公開なので)雅叙園のホームページなどでご覧になっていただければ…と思います。

そんな訳で

ホントにすいません…
私、ちょっと雅叙園甘く見てました。

絢爛、華麗とはまさにこのこと。「この世にこんな場所(ところ)があったとは!」と

もっと若い時に見ていたら、きっと人生観に重大な影響を受けていただろうなぁ…というくらい強烈な衝撃を受けました。

そんな会場で、しかもジュサブロー先生のお人形さんでしょう?

もう、会場を見ていいのか人形を見るべきなのか、見所が多過ぎて頭クラクラしました。

雅叙園(旧館)を「昭和の龍宮城」とはよく例えたもので、なんとなくお伽話の国のような建物のディテールと、ジュサブロー先生の繊細にして劇的なお人形さんたちが非常にマッチしていて…本当に至福のひと時でした。



辻村ジュサブロー先生のお人形さんたちも、当然写真撮影はNGだったのですが…

なんと、会場入口に展示されていたNHK人形劇『新八犬伝(しんはっけんでん)』のお人形さんたちだけは…なぜか撮影OKだったので



こんなに近くで、しかも写真撮ってもいいなんて機会はめったにありませんから

いいんでしょうか?と思いながら、値段が高い方のデジカメを持って行って、いっぱいお写真を撮らせていただきました。

やっぱりね

私がジュサブロー先生のお人形さんのファンになったのもこの『新八犬伝』からでしたし、そういう方もたくさんいらっしゃるでしょう。

ジュサブロー人形の代表作ですね。

でも、残念ながらストーリーはほとんど覚えていないんです…再放送もしていないし。

いや、したくても不可能なんですけどね。

NHKアーカイブスにもわずかに3本ほどしかVTRが残っていないというし。

ああ、見たい…けど見られない…けど見たい…というまさに幻の作品。

そういう子供の時に見たものを忘れられずに追いかけ続けている「思い出漂流民」みたいな人たちが世の中にはいっぱいいるのですが

『新八犬伝』もそんな「思い出漂流民」人口の多い番組で

もちろん、私もそのひとりなんですけど。

今回、そのお人形さんたちとものすごい至近距離で再会してみて、なぜそんなに『新八犬伝』が印象に残ったのか…わかったような気がしました。

なんというか、もう

「生きている」んですね、お人形さんが。

もちろん作り物なので、命があるはずはないのですが、魂がこもっているのを感じるというか…「生きている」ようにしか見えないわけです。

例えば

『ウルトラマン』に出て来る高山良策(たかやま りょうさく)先生が造形された怪獣も、作り物なんですがやっぱり「生きている」。

リアルか?と言われるとそんなに生物的にリアルとはいえないのですが…眼球だってピンポン玉にサインペンで黒点打っただけだというし。

なのにケムラーなんか、写真とか見ると完全に「生きている」ようにしか見えない、生き物にしか見えないんですね、私には。

『新八犬伝』の登場人物たちも同様に、お人形さんではあるのですが「生きている」ように、私には見えました。

ジュサブロー先生のお弟子さんからお聞きした話なのですが『新八犬伝』のお人形さんは、オリジナルはもうあまり残っていないのだそうです。

ジュサブロー先生のお人形さんたちは実はけっこう重量が重く…人形の着物に本物の着物の生地とか使っていますからね。

それに加えて、『新八犬伝』は登場人物(の人形)の数がものすごく多い。

主人公の八犬士(はっけんし)だけでも八人いますしね。

そのため、人形を動かす操演者はものすごい体力を消耗するわけです。

その苦労を少しでも減らすために、『新八犬伝』では重量を軽く工夫としてお人形さんたちのボディにウレタン素材を使っていたらしいんですね。

ウレタンは軽くて丈夫な素材ではあるのですがスポンジのようなものなので、時間とともに劣化するのが早く、ボロボロになってしまいます。

それは私もよく知っています。
円谷プロの怪獣倉庫などでボロボロに経年劣化した怪獣のぬいぐるみをいっぱい見ましたから。

そこで現在、

展示などがある度に少しずつジュサブロー先生はお人形さんたちのレストアをされて、修復されてらっしゃる(自費で?)とか…。

なので、なかなか八犬士が揃うのは難しいらしい…という話でした。

今回、雅叙園にいらっしゃっていたのも八犬士のうち五人でしたし。

ちなみに、千葉の館山(たてやま)にある館山城に行くと、八犬伝記念館というものがあるらしいのですが、そちらには犬塚信乃(いぬづか しの)、犬山道節(いぬやま どうせつ)、伏姫(ふせひめ)様のご三方がいらっしゃるそうなので…

興味のある方は行ってご覧になって下さいませ。

興味のある方…それは私なんですが…
う~ん、こりゃあ館山も行かないと駄目かしら?  
2011/06/17 14:09|見聞録TB:0CM:0
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自画像 

加藤 礼次朗

Author:加藤 礼次朗
1966年3月8日生まれ。
職業:漫画家。

1986年描き下ろし単行本
『まんが音楽家ストーリー ベートーベン』でデビュー。

映像界では、イラストや友情エキストラ(出演)、2007年にはオペラ「魔笛」の衣装デザインを手がけるなど漫画界以外でも幅広い活動をしている。

 

コミック版『はやぶさ 遙かなる帰還』 

 

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夏目漱石の「三四郎」 

 

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ベートーベン
 

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