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『はやぶさ 遥かなる帰還』まとめ。 

2月19日

映画『はやぶさ 遥かなる帰還』絶賛上映中。

コミック版も絶賛発売中でございます。

合わせて、皆様どうかよろしくお願いいたします。

公開から一週間経ったのでそろそろ内容に関することも

映画からコミックにするとき、どういうところに気をつけて再構成していったかとか、

忘れないうちにちょっとだけ書いておこうと思います。

映画の中で(ご覧になった方はわかると思いますが)山崎努(やまざき・つとむ)さん演じる下町工場の社長さんと、渡辺謙(わたなべ・けん)さん演じる宇宙研の山口先生が、飛び不動の境内で偶然出会うというシーンがありまして

その中で

境内の椅子に二人が腰掛けて話しているのを上空から真俯瞰(まふかん)でとらえたクレーンショットと

山口先生が社長に「食べませんか?」と差し出したカリントウを、社長が機械油に汚れた手で受け取る、その手のアップ

…最初に試写を見せて頂いた時に、この二つのカットが非常に印象的で

コミック版の方では、そのカットの持っている意味を考えて膨らませました。


まず、クレーンショットの方ですが

あの住宅地の中にある狭い飛び不動の境内で、クレーンを使おうという発想もすごいと思ったのですが

映画の現場もちょこっと知っているだけに、瀧本(たきもと)監督が「このカット、どうしても撮りたいの!」と思っていることが私にはわかりました。

思い違いだったらごめんなさい。

漫画でも、映画でも同じなんですが、カメラの「目線の高さ」…それは誰の目で見ている絵なのか?ということを決めないと「絵」って決まらないんです。

じゃあこの「クレーンショット」というのは誰の目線かというと

普通は天の上から見下ろす目線って「鳥の目線」とか「神の目線」だったりするわけですが

この映画ではもうひとつ、天の上から見下ろしている…「小惑星探査機はやぶさ」という存在がいるわけです。

だから私はこの映画におけるクレーンショットは「はやぶさの目線」だと解釈しました。

多分間違いありません。

だって何回もはやぶさのカメラ=目のアップが映画の中にありましたし。

つまり「地球の人たちもはやぶさを待っていたけれど、はやぶさ(あるいは神様)はそれをちゃんと見てたよ、みんなの気持ちははやぶさ受け取ったよ…」という、そんな意味があるんじゃないかと。

同じように、社長の油に汚れた手がカリントウを摘んで(つまんで)いるアップにも

カリントウ=小惑星イトカワと解釈して

イトカワに本当にタッチダウンしたのは、はやぶさプロジェクトを陰で支えた幾多の名も無き職人さんたちの手(仕事)だぜ、という

非常に男としてぐっとくるメッセージを、私は感じとりました。

しかし、普通の一般のお客さんは「意味を考えながら映画を見る」訓練が全くできてないので

なにも考えないで映画見たり、漫画読んだりしている人たちが大半ですから

いくらいいメッセージを込めたとしても、サラっと流されちゃうんじゃないか?と

届かないんじゃないか?という…

そんな畏(おそ)れが私の中にはいつもありまして(それで私の漫画は、これでもかこれでもかとわからせようとしてしまい説明がくどくなる傾向があることは自分でもわかっているのですが…)

この映画『はやぶさ…』の中にも「ああ、もったいない」と思うシーンがいっぱいあって

それを締め切りまでわずか三ヶ月で描けるのかどうかは別として

「コミック版の方ではそういうメッセージをできるだけ拾っていこう」と、試写を見せて頂きながらおこがましくも思ったわけです。

ちなみに、先日テレビでやっていたメイキングを見たら飛び不動のこのシーン

撮影は真夏だったようで

(ああ、それで息が白くなかったんだなぁ…と)

山崎努さんも渡辺謙さんも、真夏にコート着て撮影してて…しんどかったでしょうね。

本当に皆様、お疲れ様でした。

(続く)  
2012/02/19 07:33|お仕事TB:0CM:2
コメント
買いました。読みました。最後のシーンの握手が左手だったのが気になりました。考え過ぎですかね?
にしかわ #-|2012/03/02(金) 19:39 [ 編集 ]
お買い上げありがとうございます。
…あ、ホントだ………しまった。私、まず裏側から下書きするので…その時は右手だったんですよ。……時々やっちゃうんです。申し訳ありません。
加藤礼次朗です。 #-|2012/03/03(土) 12:25 [ 編集 ]
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加藤 礼次朗

Author:加藤 礼次朗
1966年3月8日生まれ。
職業:漫画家。

1986年描き下ろし単行本
『まんが音楽家ストーリー ベートーベン』でデビュー。

映像界では、イラストや友情エキストラ(出演)、2007年にはオペラ「魔笛」の衣装デザインを手がけるなど漫画界以外でも幅広い活動をしている。

 

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