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特撮のような現実2。 

8月11日

よく出来た「特撮」がまるで「現実」みたいに見えるように「特撮」にしか見えない「現実」もまたある…というお話の続きです。

「現実のように見える特撮」というのは「リアリティ(現実味)のある特撮」のことですが

「特撮」というものはなにもリアリティばかりを追求するものではありません。

あくまで見た目優先、インパクト重視

映像効果としての「特撮」も存在します。

その代表例が「爆発」でしょう。

爆発は特撮の華。

わかりやすいし、絵的にもケレン味があって見た目に派手。

映像効果としてインパクト抜群です。

戦隊ロボが街のど真ん中で敵を倒し大爆発が起きても…実際に街の中であんな爆発が起きたら大変なことになるわけですが…そこは理屈じゃなく

見た目に派手だったらリアリティなんかなくてもいいわけです。

まるで「東急エージェンシーの特撮」みたい。

例えば、怪獣がビルの一角につかみかかって崩す…というシーンがあった場合

怪獣が崩すそのビルの一角にあらかじめ火薬を仕込んでおいて

怪獣の爪がビルにかかった瞬間に着火させ、ビルのその部分を「爆発」させる…

東急エージェンシーが制作した特撮作品にはそういう爆発シーンがよくあったんですね。

不自然ですよね。

だってビルというものは本来自ら「爆発」したりはしないから。

理屈で考えたらおかしいわけです。怪獣が手をかけたとたん内部から爆発するビルなんて。

一体何が爆発したの?

爆発したその部屋の住民が、たまたまガス自殺しようと思って室内にガスを充満させていた…とか

あるいはその部屋に住んでいたのがたまたま爆弾テロリストで、室内に大量の火薬を溜め込んでいた…とか?

爆弾を投げこんだりロケット砲弾みたいな爆発物をぶつけたりでもしない限り、自分から爆発したりはしないわけですよ、ビルは。

でも東急エージェンシー作品のビルは自爆するわけです。


***********************


現実に(私には)自爆したように見えたビルがありました。

今世紀初め、全世界に流れたその映像は人々に衝撃を与え、アメリカを10年におよぶ戦争、海外派兵へと駆り立てました。

まさに「リアリティより見た目優先、インパクト重視の特撮」と同じ効果がその映像にはあったのです。

ただし良い意味ではなく悪い意味で。

ストーリー上見た人に絶望感を与えるような特撮シーンというのはたしかに存在しますが、それを「現実に起こす」ことは「特撮効果の悪用」と言えるでしょう。

9.11 テロで爆発、崩壊したニューヨーク貿易センタービルの映像は、私には悪用された「特撮」のように見えした。

強風のため雲ひとつない背景の青空はまるで合成用のブルーバック

それに飛行機が突入したことによって起きた爆発も、あまりにも鮮やか過ぎてリアリティがありませんでした。

実際にたくさんの犠牲者が出た恐ろしい事件だというのに…これが目の前で起きていることだったらまた違ったのかもしれませんが…流れてくる映像を見る限り(不謹慎ですが)私にはそれが「特撮」に見えたのです。

それは「現実」が「特撮」と化した瞬間でした。

私は今世紀は「そういう世紀」になっていくのだろうなと思います。

特撮映画の中でしか見たことがないようなことが実際に起こる。

原発が爆発してキノコ雲が上がったり…

「そんなことが起きるなんて想像もしていなかった」なんていう人は、「特撮」を見たことがない人か「特撮」を馬鹿にしていた人です。

(これは前世紀の話ですが)地下鉄にサリンを撒いた人たちもたぶん『マスクマン』なんて見てなかったんじゃないでしょうか。

『特撮博物館』の庵野(あんの)館長は「日本特撮の衰退」を憂いていらっしゃいましたが

「現実の世界がすでに特撮に追いついて(そして追い越して)しまった」

そこに衰退の原因があるような気が、私はしています。

どうかこれから映画『世界大戦争』のようなことが実際に起こりませんように…

終戦の日を前にして、そう願って止みません。


 
2012/08/13 01:38|独り言

自画像 

加藤 礼次朗

Author:加藤 礼次朗
1966年3月8日生まれ。
職業:漫画家。

1986年描き下ろし単行本
『まんが音楽家ストーリー ベートーベン』でデビュー。

映像界では、イラストや友情エキストラ(出演)、2007年にはオペラ「魔笛」の衣装デザインを手がけるなど漫画界以外でも幅広い活動をしている。

 

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