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私の衣装デザインこと始め。 

1月6日

私が舞台などのコンテンツで初めて衣装デザインを担当させていただいた作品が実相寺昭雄(じっそうじ・あきお)監督の演出によるモーツァルトのオペラ『魔笛』でした。

2005年3月初演でしたから昨年は衣装デザイナーデビュー10周年だったんですね。(この日記を書くまですっかり忘れていました…。)

2004年夏頃、河崎実(かわさき・みのる)監督からの注文で新企画のための女性隊員服(『地球防衛ガールズ』の前身にあたる未映像化作品)のデザインをいろいろと描いて試行錯誤していた時、そのポートフォリオを実相寺監督がご覧になったのがきっかけでした。

私の描いたスケッチを見ながら「お前、こういうこと(デザイン)もできるのか?」と実相寺監督は感心しておられましたが、漫画家は作品にあわせて新しいキャラクターを毎回毎回デザインしているわけですから、デザインする作業自体はそんなに苦でもありませんし私にとっては普通の作業でした。

それから1か月くらい経って、実相寺監督から『魔笛』の衣装デザインを正式に依頼されました。

さすがにビビりました。

オペラの衣装デザインなんてもちろんやったことがなく、何をどこまでやったらいいのかわからないし一瞬頭の中が真っ白になったんですが…

「いつもの通りにやればいいんだ。ダメな時はダメ、できないものはできないと俺が言うから。加藤を選んだ理由は、お前なら心おきなくNGが出せるからだ。偉い先生に頼むとNGだと思ってもなかなか言えないんだよ。わかるよな?」

「今回は(2次元なのに3次元という)アニメフィギュアのような立体感が欲しいんだ。いつもなら、団体がオペラ衣装を新作するときは外国人に発注するのが常なんだが今回はそれじゃ駄目なんだ。日本のアニメとかマンガという文化は、日本人が自らの手で発信していくことに意味があるんだ。お前ならわかるだろ?それが加藤を選んだ一番の理由だ。」

…と、実相寺監督から励ましのお言葉をいただき、私も「衣装デザインと思うから緊張するんだ、いつものようにマンガのキャラクターデザインをするつもりでやろう」と割り切ることができました。

この時は、全部で20人くらいのキャラクターをデザインしたのですが、その中で一番早く完成したのが「夜の女王」というキャラクターでした。





夜の女王は夜の支配者。
光の王ザラストロと敵対し、ザラストロ暗殺を企てる。
自分の娘パミーナ姫にナイフを握らせ、ザラストロ暗殺を命じる…
その時女王が歌うアリア『復讐の炎は地獄のように我が心に燃え』は一度聞いたら忘れることのできない、この世で最も恐ろしく美しい暗殺命令です。

オペラは歌劇と和訳される通り歌う演劇ですから台詞の応酬、歌の掛け合いがあるのですが、女王の登場シーンでは女王だけが一方的に歌い周りはそれを聞くことしかできないという女王の完全独走状態で、舞台を一瞬で支配してワンマンショーにしてしまうのも夜の女王の特徴となっています。

私の中にあった女王のビジュアルイメージは揚羽蝶(あげはちょう)でした。

夢と現実(うつつ)を行き来する存在として実相寺監督も自分の作品の中に蝶々をよく登場させていましたが『魔笛』でも夜の女王が登場する場面は夢なのか現実なのかわからないトワイライトゾーンなのでピッタリだと思ったのです。

衣装には大きな袖にプリーツ(折り目)を施し、それを羽根のように優雅に翻してもらいました。
舞台に登場した夜の女王は本当に美しく感動的でした。

私がまったくオペラのこととかを詳しく知らずにやったのが逆によかったのでしょうか。
この時の『魔笛』の衣装は普段のオペラとは違う特殊なものだったので、そこが演じる歌い手さんたちにも大変好評で、楽屋ではお互いに記念写真を何枚も撮りあっていました。





↑(写真2枚は2010年の再演時のものです。)

夜の女王の衣装も大人気で「小林幸子だわ!小林幸子だわ!」と、皆さんとても喜んで写真を撮られていました。

小林幸子(こばやし・さちこ)さんか、言われてみれば確かにそう見える……かもしれない。

……と思ってから早10年。

まさか本当に衣装デザインチームの一員として小林幸子さんのお手伝いをさせていただく日が来ようとは!

まだ夢だったんじゃないかと思ってます。  
2016/01/06 15:53|独り言

自画像 

加藤 礼次朗

Author:加藤 礼次朗
1966年3月8日生まれ。
職業:漫画家。

1986年描き下ろし単行本
『まんが音楽家ストーリー ベートーベン』でデビュー。

映像界では、イラストや友情エキストラ(出演)、2007年にはオペラ「魔笛」の衣装デザインを手がけるなど漫画界以外でも幅広い活動をしている。

 

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バイエル
 

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