総番長日記

大日本番長連合電脳通信

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その時歴史が動いた 

もしも・決断の瞬間編
 

その時歴史が動いた 

源平争乱・元寇編
 

雪の日のカツ丼 

3月8日

50年前の3月8日は雪が積もっていたそうです。

実家の蕎麦屋の前にある早稲田大学では入学試験が終わりこれから合格発表、その後卒業式、入学式が待っているという…職員さん達にとっては一年で一番忙しい時期。

お昼も出前で済ませていて、実家にも「カツ丼50個」の注文が入ってきたそうです。

その出前を母は一人で運んでいて、途中で大学の構内で破水してしまったそうです。
切迫流産しかかったんですね。

身重の妊婦に「カツ丼50個」の出前を運ばせる…というのも考えればキチクな話ですが、常識の通用しない気の狂った昭和時代のお話ですから

嫁と姑の関係も今とは違っていて、「家(いえ)」というものは「そういうもの」だったのかもしれません。

出産予定日は4月だったのですが破水したことでその夜遅くに陣痛が始まってしまい、母は池袋の産婦人科へ行ったそうです。深夜だったのでなかなか先生が起きてきてくれず、外で待たされること約1時間。看護婦さんが見てくれた時にはもう「頭が半分出かかっていた」といいます。

破水したために「スムーズに出てこなかった」そうですが、こうして生まれてきたのが私でした。

全部「聞いた話」なのでどこまでが真実なのかは確かめようもありませんが「出前の途中で破水」と「雪の中で頭が半分出てた」という話は私の中に強烈に印象に残っていて

「加藤くんのウチはお蕎麦屋さんなんだよね?」とか「カツ丼が有名なんだよね?」とか聞かれると、たいへん有難いのですが個人的に複雑な気持ちにもなります。

「雪の日に、カツ丼に殺されかかった男」だもので。

カツ丼、好きで時々無性に食べたくなりますけどね。

調べてみると昭和41年の春の早稲田大学は、前年から始まった大学側に対する学生の授業料値上げ反対闘争の真っ只中だったんですね。

じゃあ何?ウチの母は、妊婦さんなのにバリケードの中を出前運んでたんでしょうか?

想像すると凄すぎる絵ですね。

その時代のことを聞くと「(学生闘争が)一番盛り上がっていた時なのに、お前のせいで面白いところを見損なった」といまだに母は私をなじります。

そんなこと言われても、ねえ。  
2016/03/08 17:07|独り言

自画像 

加藤 礼次朗

Author:加藤 礼次朗
1966年3月8日生まれ。
職業:漫画家。

1986年描き下ろし単行本
『まんが音楽家ストーリー ベートーベン』でデビュー。

映像界では、イラストや友情エキストラ(出演)、2007年にはオペラ「魔笛」の衣装デザインを手がけるなど漫画界以外でも幅広い活動をしている。

 

コミック版『はやぶさ 遙かなる帰還』 

 

ホーム社(発売元/集英社)より絶賛発売中

夏目漱石の「三四郎」 

 

ホーム社(発売元/集英社)より絶賛発売中

まんが音楽家ストーリー3 

ベートーベン
 

まんが音楽家ストーリー8 

バイエル
 

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